美しいエンディングベールができました。<珠のベール>です。
死装束にふさわしい綺麗なベールをつくりたいと、ずっと試行錯誤していましたが、やっとできました。
横たわった寝姿だから出来る この形のベール。新しいベールの形の誕生です。
<珠のベール>と名前を付けました。ベールが丸くふっくらとお顔を包む形状が 真珠の「珠」のイメージです。
柔らかなチュール1枚でふんわりと、光を集め、光をまとい、光に包まれます。
お顔は綺麗にはっきりと見えて、チュールの効果で気品にあふれてさらに美しく感じます。
お顔回りを囲むレースもエレガントです。
8年前に「光の庭」ブランドをはじめてから、寝姿にピッタリなベールを考えて、いくつも試作を繰り返してきました。
最初に作ったベールは「真珠ライン」 お顔にのせるタイプのベールです。
これを超えるベールは 難しかったです。
でも、立ち姿でつける「美しいウエディングベール」と同じように、寝姿でつかう「うっとりするような美しい死装束のベール」が他にも必ずあると思い、アイデアが見つかると試作を作っていました。
ここで、新しいベールとの出会いがあります。
<友人のお母様に贈ったベール>です。
友人のお母様は「エピローグドレス真珠」を着用してくださいました。帽子とセットの柔らかなクリーム色のスーツドレスです。
エンディングベールは 私が手作りで思いを込めて縫い上げて、お届けしました。上の写真がそうです。
フランス製の幅の広いレースで作ったコンパクトなベールです。お顔のところには透けるチュールです。周りのレースが立ち上がり、お顔をつつみます。
皆様に レースに包まれたお顔をはっきりと見ていただけました。
ドレスを着用してベールを付けているお姿は、映画女優の様にエレガントで美しく、ご参列の方々に称讃いただきました。
ご生前のお母様がとてもおしゃれだった事や、美味しい料理をふるまっていた事など、お話が尽きることなく、にぎやかにお見送りできたと思います。
<お顔がきちんと見えるベール>は、着用されている方を、話題の中心にいたします。何度もお顔を拝見して心にお姿をきざみます。ホントに、うっとりするほど美しいお顔で眠られていました。
私もお母様のエレガントで美しいお顔が心に強く残っています。そして、出逢った時間を繰り返し思い出します。
お顔がちゃんと見えること。このベールが初めてでしたが素敵な効果が満載でございました。
そして、このベールの形は独特です。
お顔を包むようにレースで囲んでチュールを膨らませます。横たわった寝姿だからこそ出来ました、新しい形です。
このベールを贈ったことがきっかけで 生まれたのが「珠のベール」です。
「光の庭」の為のデザインで、超特急で撮影用サンプルを作り、今回のリニューアルに間に合わせてご提供できました。
ドレス+帽子<アメジスト> 詳細はこちら
ベール<珠のベール> 詳細はこちら
普通、ベールと言えば、もちろんウエディングベールですよね。
ウエディングベールはすっと立っている状態で、頭のてっぺんにベールトップを載せます。
そこから地球の引力で広がり、ふわりと波打ち美しいシルエットを作ります。
ベール自体が流れるようなシルエットの美しさ。
動いて美しく、立ち姿が美しく、ベールアップとかの変化があり、ドラマティックです。
イロイロな距離で花嫁さんを見ますよね。入り口から入ってきて、バージンロードを通り、そして祭壇では後ろ姿をみせてくれます。いろいろな距離や角度で姿を拝見します。
そして長く裾をひくベールは圧巻でウエディングならではの美しさです。
一方で、「エンディングベール」には、動きはありません。
シルエットや遠近感などの変化はなく、全くウエディングとは違うのです。
「エレガントな美しいエンディングベール」はどうすれば出来るのか、考えて考えてずっと試作を繰り返していました。
贈り物がきっかけで、やっと出来た「珠のベール」
新作ドレスにも同じタイプのエンディングベールを考えることが出来ました。ベールとセットの愛らしいドレスが幾つも生まれました。
ベールセットドレス こもれび
「珠のベール」は ベールだけでも十分に印象的にお使いいただけます。
スーツやワンピースなどの私服を着用されても使っていただけます。
色にも制限がありません。ドレスの色を選ぶ事はありません。
そして、お着物にも合わせていただけます・
仏教のご葬儀の場合、白いお着物を着用されることが多いと思います。
そのお着物にも似合うように作りました。
艶やかな振袖や、花嫁衣装にも合わせていただけます。
ベールだけでも、十分に死装束として、気品と尊厳に満ちたお姿になります。
ご相談があった例ですが、直葬用にベールを購入された方がいらっしゃいます。
着衣はパジャマで、首から下は布団の中ににいるので着替えないという事です。
ベールだけで十分に死装束として、気品と尊厳に満ちたお姿になります。とお伝えしました。
ホントにそう思っています。「光の庭」のベールは、きちんとした仕立ての品格のあるベールです。